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1 『Vovô Ostra e Shiguebô(カキじいさんとしげぼう)』  畠山 重篤 
桜井敏浩


桜井 敏浩 2013-11-6 8:05  [返信] [編集]

 海浜の養殖場の牡蛎が育つには、流れ込む川の上流の樹齢の長いブナやクヌギヤナラの林があってきれいな川の水が海の水に混じり合い、豊富な餌となるプランクトンが豊富にあることが必要だが、森林の伐採により川の水が汚れ、プランクトンの数も減り、川の鮎や鰍、溯行して産卵する鮭、海に出る鰻や海岸の貝類に至るまで、海に生きる生き物すべてに悪影響をもたらす。

 この森と海の関連を、海岸に住む牡蛎じいさんと父が養魚場を営むしげぼうの会話で明らかにし、浜の人たちが山に行って植林することによって、川と海の本来の良い関係が再び戻り海は守られることになる。

 本書は、「森は海の恋人」と「牡蛎の森を慕う会」を結成し、漁民による植林活動を続けている著者が子ども向けに森の大切さを説いた『カキじいさんとしげぼう』(講談社 2005年、カキの森書房 2012年再版)を、日系二世で上智大学でポルトガル語を講じる訳者の手になる良書。

 (エレナ・ヒサコ・トイダ訳 カキの森書房 2013年6月 71頁 1,200円+税 −yukikoko@muf.biglobe.ne.jp に申し込めば事前振り込みで 1,200円+税のみで発送)
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